勝利を掴む者eight years liquidation

2005年01月14日

日本スポーツ界の衰退

先日、都内某有名公園でスケートをしていたら、監視のおっさんに「公園内はスケート禁止なんだよ、危険だから」と注意された。
ちなみにその時公園利用者はゼロ、視界に入る範囲でもおっさんと私だけだった。

その公園にはこのような立て看板がある。
「サッカー・キャッチボール禁止、火遊び禁止」
芝生エリアに行けば「芝生エリアにつき立ち入り禁止」スケート禁止と書かれていないのに禁止と言われたことを考えると、他にも暗黙の禁止事項は多数あるだろう。

では何の為の公園なのであろうか?公園でキャッチボール禁止、芝生エリアで芝生に立ち入り禁止、本末転倒にもほどがある。
一体何を考えているのかと言いたくなる、これではどこかの国の政治と全く一緒ではないか!?
まぁその政治家が考えたルールであれば妙に納得できてしまうのだが・・・

日本のスポーツ界はトップにしか視点が行かない悪い傾向がある。
代表に金をかければ底辺が広がるという極めて危険かつ間違った考えである。
日本のトップ選手は、皆同じように、小学校から大学、その後に実業団またはプロへという同じレールをたどってきた。
異端を極端に嫌うこの国では、そのレールから外れた人間が陽の目を見ることはまずありえない。

つまり、レールから外れた人間に対しては、この国ではスポーツをする権利すらを奪ってしまう。
学校の部活に適合できなかった生徒の選手生命はここで終わる、イチローや中田を超える才能を持った選手一体どれだけ潰されていっただろうか。
よく考えれてみれば、毎月何万もの金を払ってスポーツクラブに行くこともおかしなものだ。

先日アメリカに行っていたのだが、町中いたるところにバスケットコートやテニスコートがあり、地元の少年たちが自由にプレーをしていた。もちろん利用料などかからない。

本来国民の誰もがスポーツを楽しむ権利を持っているはずだが、この国ではスポーツは一部の人間だけのものになっている。
スポーツ大国アメリカと劣国日本、素人が眼で見ても分かる程、歴然とした環境の違いがあると痛感してしまった。

日本スポーツ界は底辺に目を向けない限り、このまま衰退の一途をたどって行くだろう。

tekkoro8145 at 10:18│Comments(0)TrackBack(0)

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